金沢大学 超然プロジェクト×先魁プロジェクト×自己超克プロジェクト

乳児腸内細菌叢の発達とその生理的意義の解明

プロジェクト代表者 
小林 伸英
所属・役職 
医薬保健研究域医学系・助教
研究分野 
細菌学 / 免疫学
腸内細菌叢 / 乳児 / 腸内デザイン / 感染症 / 糞便微生物叢移植
Gut Microbiota / Infant / Gut Design / Infectious Disease / Fecal Microbiota Transplantation

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■概要■

腸内細菌叢が有する様々な生理機能とその破綻に起因する疾患をコントロールするために、腸内細菌叢を望ましい形にデザインする試みがなされている。人為的な腸内細菌叢への介入にはまず腸内細菌叢がどのように構築されているかを理解する必要があるが、腸内細菌叢の構築原理は未だ十分に解明されていない。
腸内細菌叢は出生後の無菌状態から乳児型、成人型へと段階的に発達し、この発達過程は腸内細菌叢の構築原理に繋がると考えられる。申請者は、同一のヒト乳児から経時的に採取した糞便を無菌マウスに移植し、連続した各発達段階の腸内細菌叢の機能を解析する実験系を独自に構築した。本研究では、従来のヒト観察研究で因果関係の証明が困難だったヒト乳児腸内細菌叢の発達過程とその生理機能を実験的に解析することで、腸内細菌叢の構築原理の解明に挑戦する。

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