■概要■
本研究では、定型発達児と自閉スペクトラム症(ASD)が疑われる乳幼児を対象に、言語獲得に関連する脳の神経生理学的基盤を検討する。さらにASDが疑われる乳幼児の乳幼児数名を対象に、遊びを通じて発達を促す科学的根拠に基づく包括的早期介入法であるESDM(Early Start Denver Model)を実施する。対象年齢は12~48か月で、介入前後に言語能力を評価し、光ポンピング型磁気センサ(OPM-MEG)などで脳活動の変化を計測する。この手法により、早期介入が社会的相互作用や言語発達に与える効果を神経生理学的に解明することを目指す。本プロジェクトは、乳幼児期の言語発達の基盤解明に加え、科学的根拠に基づく早期介入の有効性を示し、個別化支援プログラムの構築に貢献することが期待される。