■概要■
生命現象は究極的には一分子の営みである。一分子の挙動を理解することは人類が健康で豊かな日常生活を送るための技術へ直結する。光や放射線の力で分子の挙動を可視化する分子プローブ技術は分子レベルでの設計・操作・制御を体系づけた有機化学的な手法に基づきこれまで発展してきた。一方、近年はターゲットの複雑化、限られた分析環境における高感度分析など、解決において化学・物理学・生物学の連携が必須である。本プロジェクトでは有機化学が産み出す新ケミカルモダリティ(分子構造)群を基盤に、物理学・生物学との多様性融合研究により分子プローブの革新的サイエンスを創出し、疾患診断・生命現象理解から死して遺す遺伝物質解析まで包括する技術を提供する。